兵庫医大の学術講演会に参加してきました その2

 

国賀先生の講演では、噛む力の強さや物を噛むときの顎の動きによって治療の難しい患者さんがいるということを言われていました。

 

実際長く診療を続けていると、どんなに精一杯治療を行っても、歯が割れたり、治したところが壊れる患者さんがいらっしゃいます。

 

若い頃は自分のやり方の何が悪かったんだろうと悩むこともありましたが、経験を積むに従ってある一定の割合でそういう患者さんがおられるということが分かってきました。

 

物を噛むのは咬筋という顎の筋肉を使っているのですが、その筋肉の力には個人差があり、顎の筋力の強い方はしっかり物が噛める反面、歯にはすごく負担がかかります。

 

そういう方は歯が割れたりすり減ったり、治療したセラミックが欠けたりしやすいです。

 

また物を食べるときの顎の動きが物をすりつぶすように横にずれて噛む方は同じように歯がすり減ったり壊れやすい傾向にあります。

 

中には物をすりつぶすような噛み方でさらに噛む力の強い方もおられますから、そういう方は正に誰が治療してもどんどん歯が壊れていってしまうということが起きます。

 

実際にそういう方にはどういう治療をしたらよいのかというと、できるだけ積極的な治療や大掛かりな治療を行わないというのが最も適した治療となります。

 

そういう手を付けてはいけない例かどうかを判断できるようになることも僕達歯科医にとって大事なことです。